CV-FormLink
v0.80

点検者マニュアル(CV‑FormLink)

このページは、現場の点検者の方向けのマニュアルです。
表側はシンプルな Web フォームですが、裏側では AI + Power Automate + Office Scriptが連携して報告書を自動作成しています。 点検者は「必要な項目に答える」ことに集中できるよう設計されています。

1. システム概要

CV‑FormLink は、建物ごとに用意された Web フォームに点検内容を入力すると、OneDrive 上に Excel 報告書を自動生成する仕組みです。

AI は、入力内容に応じた報告書のレイアウトや文章の整形などをサポートしますが、最終確認は必ず人が行う前提です。 報告書の内容に違和感があれば、Excel 上で直接修正できます。

2. フォーム画面の構成と重要項目

2-1. ページ構成

点検フォームは、上から順に次のページで構成されています。

2-2. 連携している重要項目

次のラベルは Excel / フローと直接連携しているため、 ラベル名は変更しない前提です。

とくに 点検日 と ReportSheet(タブ名)は報告書のシート名に直結します。
※重要:点検日を変更すると、タブ名は自動的にYYYYMMDD 形式に追従します。 同じ日に 2 回目以降の点検をする場合など、YYYYMMDD_2 のように末尾に手動で「_2」などを足すことができます。

3. 点検作業の標準フロー(1日分)

Step 1:フォームを開く

Step 2:info ページ(説明)を読む

Step 3:basic ページ(基本情報の入力)

ここで入力した値は、すべて報告書に反映されます。必ず落ち着いて確認してください。

※よくあるミス:点検日だけ変えてタブ名を変え忘れる、またはタブ名だけ変えて点検日を変え忘れる。
「点検日とタブ名が揃っているか」を必ずダブルチェックしてください。

Step 4:previous ページ(前回報告書の確認)

Step 5:section ページ(設備ごとの点検入力)

セクションごとに、対象設備の点検内容を入力します。

※重要:画面下部の「次へ →」を押したときに、必須項目が埋まっていないとアラートが出ます。
どの項目が不足しているかメッセージを確認し、該当項目を埋めて再度進んでください。

Step 6:review ページ(最終確認)

Step 7:complete ページ(報告書作成の進捗)

報告書は約 30〜35秒かけて自動作成されます。 この間、AI が回答内容をもとに報告書のたたき台を組み立て、 Power Automate / Office Script と連携して Excel ファイルを整えています。

※絶対にやめてほしい操作:

4. 報告書の確認と修正方法

4-1. 完了画面から直接開く

4-2. OneDrive の reports フォルダから開く

完了画面にリンクが出なかった場合や、後から改めて確認したい場合は、管理者に建物フォルダ内の reports フォルダを開いてもらいます。

4-3. 修正のしかた

修正方法は大きく2通りあります。

  1. フォームで再入力してもう一度送信する
    • 大きな修正・追記がある場合はこちらを推奨します。
    • 新しい報告書が作成され、過去分は履歴として残すことができます。
  2. 報告書(Excel)を直接編集する
    • 誤字修正など軽微な修正の場合はこちらも可です。
    • 修正後は必ず上書き保存されているか確認してください。

AI による自動生成はあくまで「たたき台」であり、最終的な判断・修正は人が行う前提です。内容に違和感があれば、迷わず修正してください。

5. よくあるミスと注意点

6. トラブル時に準備しておくと良い情報

「報告書が作成されていない気がする」「リンクが出なかった」などのとき、 管理者やサポートに連絡する際は、次の情報を伝えると調査がスムーズです。

画面に traceId などの文字列が表示されている場合は、その値も控えておくと、 管理側で Power Automate / AI の処理ログを追いやすくなります。

点検作業、本当にお疲れさまです。
現場での丁寧な記録が、そのまま報告書の品質と安全な設備運用につながります。
AI が裏側で自動処理を支えていますが、最後に安全を守るのは現場の判断です。 どうぞ安全にお帰りください。